日本英語教育史学会 第244回 研究例会のご案内
日 時: 2013年9月15日(日)午後2時〜5時 会 場: サテライトキャンパスひろしま 6階 604中講義室 (県立広島大学サテライトキャンパス/広島県民文化センター) 広島市中区大手町1-5-3 TEL: 082-251-3131 参 加 費: 無料 |
研究発表@
英学の系譜を行くか,南日が開いた受験英語の道か:
学校の予備校化をいかに避けるか
山 田
豪 氏(東京都立産業技術高等専門学校名誉教授)
【概要】『英文解釈法』で「公式中心の解釈法,英訳法」が確立されたとされる。荒牧鉄雄が「受験英語なる特別な英語」はないと述べても,受験英語が発達し『南日』は高く評価されたと高梨先生は指摘する。でも出来先生は,南日はこの学び方の利点と,その弊害も知っていたと言う。
『英詩藻鹽草』と『英文解釈法』との距離から受験英語に終わらない英語の適正な習得の仕方を考えるとともに,日本語文法と英文法の馴れ合いを見直す提案をすることでこれからの英語の学習が取るべき本来の姿を示してみたい。
研究発表A
沖縄の英学に関する研究:
バジル・ホールの『朝鮮・琉球航海記』の再評価を中心に
瀬 長 恵 子 氏(拓殖大学大学院生)
【概要】1808年のフェートン号事件以降,日本本土では英語研究が本格的に始まった。琉球においては,1816年の英探検調査艦ライラ号(艦長バジル・ホール)とアルセスト号(艦長マックスウェル)の来航を契機に中国語通事らを中心に英語が学ばれ始めたが,英語研究が盛んになったのは幕末近くからであった。
1816年に来航したホールとマックスウェルは,40日余りの琉球滞在をそれぞれ『航海記』として出版,特にホールの『航海記』は1818年にイギリスで出版されるとすぐに蘭・仏・伊・独語に翻訳され,西洋の人々が琉球への認識を深め,来琉するきっかけとなった。
今回の発表では,日本と沖縄の英学史を概観し,1818年以降に来航した異国船がホールの『航海記』を事前に読んでいたかについて,来航者の残した航海記や記録から検証する。
問合先: 日本英語教育史学会例会担当(保坂芳男)
メール:
yhosaka@ner.takushoku-u.ac.jp
TEL&FAX:
042-665-3225(拓殖大学・保坂研究室)
◆研究例会はどなたでもご参加いただけます(予約不要)。
◆例会終了後に懇親会を行います。こちらにも奮ってご参加ください。
<会場案内>
次のリンク先をご参照ください。
サテライトキャンパスひろしま(県立広島大学ホームページ) アクセス・会場案内(PDF)
第245回 研究例会 2013(平成25)年11月17日(日) 東京都で開催予定
>> 研究例会での発表希望者は,(1)発表希望月,(2)タイトル,(3)発表の概要(100〜200字程度),(4)使用予定機器,以上の4点を明記の上,発表希望の前々月10日(例:11月発表希望であれば9月10日)までに,日本英語教育史学会例会担当までお申し込みください。